ロイヤルナイト 英国王女の秘密の外出
★★★★☆
エリザベス2世、といえば
英国史にその名を輝かせる処女王ことエリザベス1世を超える
英国王室最長の在位年数を誇る現女王様。
御年90を越えながらも公務に忙しく、圧倒的人気を誇りながらも
孫が現在の奥様にプレゼントされたWIIに熱中したり、まさかの公式twitterを
開設したりとそのアクティブかつオープンなお姿も話題に・・・
っていうのはwikiでも散々書かれていること。
今作では、実際に彼女が1945年の戦勝記念日にお忍び外出をしたエピソードを
脚色して作られたフィクションとしての女王の王女時代が描かれています。
公式サイトでもローマの休日の○年前、といういいかたをしているだけに
どことなくローマを意識した作りであることは伺えます。
とはいえ彼女は現実かつ現役なのであまりにぶっ飛んだ感じはない。
バスの中で出会ったジャックとの交流と同時に描かれるのは「いずれ女王になることへの自覚」でした。
記念日に沸き立ち、演説には聞き入る。高揚感はあって、だけれども単純なことではない知り、自分たちが豪華な食事をしている一方で貧しい中生きる国民の姿を見て彼女は統治者としての自我に目覚めていく。
たくさんのエキストラを投入しているからか高揚感はとても伝わるし、王女の成長がとても鮮明でした。
フィクションなのに、現在の王室のオープンさや女王のカリスマ的人気を見てなんだか納得できてしまう作り。
(孫である王子が自分より自分の生まれたばかりの子供のほうが髪がふさふさ、なんて言ってたのはオープンってレベルを凌駕してる感あってびっくりしました)
そして彼女の妹マーガレットもおちゃめで可愛い。世間を知らないからこその振る舞いにハラハラするけれども良い意味で姉のエリザベスと対照的。
姉妹のシーンはとってもキュートでしたよ。
彼女の父親、といえばあの「英国王のスピーチ」でも知られるジョージ6世ですが、
彼の演出や扱いも無個性化されておらずこっちも個人的にはポイントが高かったのですが、王妃がただのうるさいママになってしまったようでもったいなかったなー。
エリザベスと出会うジョージは軍服がとても似合ってイケメンでした(凡)
彼がどんな人物なのかはエリザベス視点でしか明かされないので一つ一つの行動が気になるし疑ってしまう。ただの一般的国民にしなかったからこそ王女の成長がよりわかりやくなったと思います。
あと、姉妹のお付きである兵士2人(一人は大尉だったかな)がすごく面白い。
そもそもこの二人が事件のきっかけなんですよね・・・王に無礼は働くし酔っ払うしいちいち笑わせてくれて面白かった。
少し残念だな、とおもったのはラストのあるシーン。
そこはなくてよかったのにな、と思ってしまった。
とはいえエリザベス女王をはじめとした英国王室への敬意が溢れながらも
ロマンチックな作りになっていて90分と少しながらとても
満足でした。
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ズートピア
アイアムアヒーロー
1789 観てきたはなし。
すごい、初めてのPCからの更新をしようとしたらまったくやり方がわからないぞ!
とりあえず太字になるし斜めになる
今日はアフタートークショーもあるとのことで1789観劇でした。
Wキャストは
ロナン:加藤和樹
オランプ:夢咲ねね
アントワネット:花總まり
でした。
ヅカ版を見ていないので比較ができないのですが、
デジタル音源とは思えないほど音に迫力があって、それにパワフルな歌声がかぶるので
とてもインパクトがありました。
あと帝劇はほんとうに子役を使うのがお上手でお上手で・・・
王太子でうるうるしたかと思ったらめっちゃ可愛いシャルロットが出てきて笑顔になれました。シャルロットはいわば孤児なんですが、いろんなところでいい働きをしたりダントンとのナンバーも声量たっぷりで大人顔負けでした。
でもカテコでは頭撫でられてたりダントンと手繋いではけたりすっごいかわいい〜〜
声がアニー感あるのもよかった(まったく伝わらない表現)
一番最後のナンバーがシャルロットからはじまるのも「次の時代を生きる」という面からしてとってもよかった。緊張してたようにも見えたけれどとっても上手でした!万座みゆちゃんの今後の活躍が楽しみすぎる。
ロナン@加藤和樹さん、歌もうまいし紳士的だしいろんなキャストさんから好かれているんだろうなというのが伝わった。あと背がそこそこ高いのでねねちゃんと並んでも身長差があるし、他の男性キャストともバランスが取れていたな。ラスト、すごい大変そうなのに爽やかな笑顔で素晴らしかった。
オランプ@夢咲ねねさん、ヅカ時代より歌うまくなってる!娘役のキーは高いからなのかな。あとスタイルいいよね。アフタートークで天然キャラ発揮しててかわいかったし、退団からもう1年ですが順調なOGライフのようでよかった・・・
アントワネット@花總まりさん、もう圧倒的。ゴンドラで登場したときもきらびやかで。前半の少女のまんま大人になったアントワネットがとってもかわいい。語尾があがったり、ぴょこぴょこ動いたり。一方で息子の死からは一気に精神面が大人になるのがわかりやすい。王女として目覚めてからとてもよかった。
ロベスピエール@古川雄大さん、エリザのルドルフ氏。あの女に興味ないと史実でも有名なロベスピエール氏なのにサイナモラムールで女の人といちゃついてたのが謎すぎる。でも頭のいいおぼっちゃん感があった。ダントン、デムーランとのコンビもよかた。
ダントン@上原理生さん、声量!声量がすごい!モテずに貢いじゃう男だけれどかっこよかったよ!あとシャルロットちゃんと仲良しでかわいい。
デムーラン@渡辺大輔さん、前の二人にくらべると割とまとも感が・・・笑。リシュルとの関係も史実だと知ってびっくりだよ・・・
ソレーヌ@ソニンさん、夜のプリンセスの頃の荒んだところもよかったけれど、革命が進むにつれて女の強さに目覚めていく様がかっこいい。意外と小柄だったけれどその歌声は誰よりも強くて大きかった。カテコでも凛々しくお辞儀するしこだわりも感じられた。「世界を我らに」かっこいい!
アルトワ@吉野圭吾さん、あの赤いアイメイクはなんなんだろう!歌舞伎みたいで気になった。ものっそい美声で「私は神と同じだ〜」って歌うし実はオランプ大好きだしちょっと面白いキャラだと思って見てしまった。
ラマール@坂元健児さん、秘密警察だし?まあそういう衣装かな?と思ったらまさかのテントウムシですよ・・・赤いビキニっぽい衣装に水玉タイツに・・・その後も笑いを取りまくっていてでも美声。ラマール超いい奴だ・・・
ペイロール@岡幸二郎さん、フェルゼン@広瀬友祐さんも、リシュル@則松亜海さんも技術力が高くて印象的でした。
個人的な感想すぎるんだけれど、今回のキャストのソニンさんや則松さんって、この舞台に立つ前に若いながらいろいろあって、その背景があってこの強く生きるキャラを演じていると考えたら涙してしまった。ソニンさんは私がごっちん好きだったからかデビュー曲おぼえてるし、則松さんのベルばらエトもおぼえてるよ・・・
その延長?でいえば、お花様がパンフレットに寄せたことばがとてもよかった。