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メモのようなもの

映画と舞台の感想とか諸々

エール!(2014・仏)

フランスの片田舎に住むポーラの奮闘を描いた作品。 

ポーラの両親と弟は聴覚に障がいがある。だから会話は手話なんだけれど、その動きが生き生きとしている。3人それぞれに個性もあった。
それはそれは仲良さそうな家族なんだけれど、とにかく下ネタがすごい。
両親は真昼間からお楽しみだし、弟は色々興味津々。後者はともかく前者はさすがに「おおおおう・・・」状態だったのに、ポーラと親友マチルダが「昼間からとかw」で済ませていたので、一気に下ネタが笑いに変わった。
中でも弟が⚪︎⚪︎アレルギーなの、あれは一番面白かった。

ただ家族については母親のデリカシーの無さが娘の側に立つとかなりしんどい。
いわゆる月一のアレがきたときの反応とか。
新たな道に進もうとする娘への言葉もそれはないんじゃ・・・なもので。最後は賛成するんだけど、あんな風に言っといてあっさりだったような。

メインのポーラ、とにかく歌がうまい。最初はちっちゃな声しか出なかったのに少しずつ歌うことに目覚めて、それとともに美しくなっていくのがとても眩しかった。
彼女が最初は野暮ったく見えて、クラスの女子に嫌味言われたところから大成功をおさめる姿や家族とぶつかる姿は女性から支持されそうだな、とふと思った。

また彼女の親友マチルダも面白い。すぐ寝まくるけれど、どこか達観している。悩むポーラに「大親友だから嬉しい」と抱きしめ、彼女の代わりにポーラの家族と仕事をしていて、他も含めて良い女。すぐ寝がちだけどw
一方のポーラの想い人ガルリエルはいやポーラこいつで良いの?と思うくらいひどい。
歌は上手いけれど!
彼も彼なりにきちんと悩んでいて「思春期は偉いなあ」ってすこしエモくなった。

先生。
序盤はメンタルお疲れだったみたいだけど、素晴らしい生徒に出会えてだんだんいい人感が増してらっしゃいました。
まあそれはいいのですが、発表会の翌朝の姿的に前夜あったこと大体想像つくし、最後はまさかの展開で、ポーラの成長で一番楽しい思いをしたのは彼だった感が否めない。


個性的というか、インパクト強めの人たちだらけで最初は笑いメインだったのですが、
クライマックス手前の学内発表会からは涙、涙。
音が聞こえない家族の視点も描かれていて、余計に感動してしまう。
そして、ポーラの両親への感謝を込めた歌で限界手前になってしまった。彼女が作った歌とかではないのに、すごく重なって。音の聞こえない家族にもその歌を伝えるんですが、予想できる展開なのにもう完全に涙腺がぶっ壊れてしまった。

照明がついて周りを見たら皆様目が赤かったので、わたしが泣きたがりなわけではないようで良かったです。