メモのようなもの

映画と舞台の感想とか諸々

星組「ベルリン、わが愛」

 すーーーーーっごい久しぶりに書くぞ。

 

 星組のベルリン、悪くはなかったです。

 まずそもそも私はそこまで原田先生の作品が嫌いではないというか、

これはこれでいいなあと思っています。

 何よりも「男の生き様」をちょっとクサいくらいに描いて、それを男役が演じることで違和感をなくさせるやり方が魅力的。あと、舞台装置の扱いも斬新ですよね。花組の「リンカーン」なんかとっても好きでした。

 まあただ一方で、一幕モノのまとめ方はなんだかなと思いますし、トップ娘役の扱い方がイマイチで・・・リンカーンはあくまで相手役だったからそこまで気にならなかったのですが。

 

 その点で、今回の「ベルリン」は、テオ始めどの男役もなるべく魅力を魅せようとしているし、舞台の使い方も面白かったけれどもっとジルとテオの場面が欲しかったな・・・あと何が何やらなうちに亡命してるし・・・各方面に気遣うとこうなってしまうご時世と言われてしまったら仕方がないのですが。

 

 

◆テオ・ヴェーグマン@紅ゆずる様

 あの頃の労働者階級っぽいスーツもとってもカッコよく着こなしているのはさすが。正直滑舌は気になりますが、トップとしてのオーラも感じましたし、まだまだこれからも楽しみな方。

 

◇ジル・クライン@綺咲愛里様

 華やかでキュートなのはもちろん、技術も安定していてお芝居が自然。内気な踊り子から恋をして、魅力的な女性になっていく様もよかったです。見せ場が少ないながらヒロインとしての魅力が伝わりました。

 

エーリッヒ・ケストナー@礼真琴様

 安定の歌唱力。せっかくくらっちと歌うまカップルなのになあ・・・実在の方の人となりは存じ上げていないのですが、こんな素敵な人だったんだろうか。

 

◆ヨーゼフ・ゲッベルス@凪七瑠海様

 ようやくようやく、本公演へ。空白期間を置きますます男役として魅力がアップしたように思います。冷徹な悪役をカッコよく演じていました。というか史実的にはレーニと近かったはこの方っぽいんですよね・・・

 

◆アルフレート・フーゲンベルク@壱城あずさ様

 これが退団公演、おじさま役でもやっぱりかっこいい美貌。メガネ外すのがかっこよかったです。もっと見せ場が欲しかったところですが・・・

 

◆ニコラス・カウフマン@七海ひろき様 

 もっと見せ場を、とも思うのですが。もちろんカッコよかったですし、紅さんとのコンビネーションもよかったとはいえ、うーん。

 

◆ジョセフィン・ベイカー@夏樹れい様

 ごめんなさい、正直なんで女役が最後に、と思っていました。でもこれは夏樹さんだからできるお役でした。黒いヴィーナス、歌もさることながら色気もあって、強くて、素晴らしかったです。お芝居ラストの車掌に泣きました。

 

◇レーニ・リーフェンシュタール@音波みのり様

 アクの強い大人の女。素敵な上級生娘役さんだからこそのレーニでした。色っぽくておばかに見えて頭の回転が早い。戦後もうまく生き抜いてそう。ちなみに同姓同名の女性はナチとつながりもあったけれど優秀な映画監督(元女優)だったようです。

 

◇ルイーゼロッテ@有沙瞳様

 エーリッヒを支える良き彼女。可愛くて性格もよくて、ゲルダからも可愛がられていて。「忘れ物」のところがもうね〜かわいいよね〜。ちなみにくらっちのお役が気になって調べて初めて「ふたりのロッテ」のタイトル元を知りました。

 

 

 だだだだーっと書きましたが。こんな感じで、これからは真面目に更新します。 

 

 

 

 

 

 ちなみに・・・「メトロポリス」の映画は実際に存在します。かつて某動画サイトでこの実在映画のワンシーンがやたら流行ってたのですが今更元ネタを知りました。

 


VIP先生【HDデジタルリマスター】

 

何が先生なのかは今もわかりません。